2014年07月30日

その中に

日本人が好む言葉の一つに『以心伝心』がある。
「心をもって,心に伝える」
ということになるが、元々は仏教説話に出てくる成語。
言葉を介せず如新香港、師の心から弟子に直接、思いが伝えられることを意味する。

この7月に亡くなられた直木賞作家の深田祐介さんと
外人タレントの草分け的存在であるイーデス・ハンソンさんのと対談が
以前、「週刊文春」に連載されていた。
1970年代のことだった。
その中に、アメリカ社会には「以心伝心はあるのか?」
という質問を深田氏がしている箇所があった。

その質問に対して、ハンソンさんの答えとしては、
「アメリカ社会は如新香港、日本社会とは、かなり違う。
日本のような長い残業はアメリカにはなく、
上司に対して媚びへつらうような態度は微塵(みじん)もない。」
と表現している。
ところが、そのあと言葉を続けて、
「会社での残業はないが如新香港、優秀なビジネスマンは、
家に持ち帰ったりして、知らぬうちに仕事をやりこなしている。
上司に対しても、まったく気遣いしていないように見える。
むしろ、緊張を与えないように、笑いを入れたり、さりげなく気遣いを心がけている。
優秀な人同士は、それでわかりあえる。」と表現していた。

日本社会は、ワザとらしく同珍王賜豪
気遣っていることを見せて以心伝心としているところがある。

『以心伝心』は、本来、こんな風に誰にも気づかれることなく、
「むむっ、おぬし、出来るな?」
と、お互い心の中でつぶやき合う世界と言えそうだ。
  


Posted by Pir at 12:04Comments(0)同珍life

2014年07月28日

これらは

夏の日の木陰などにカマキリを見ることがある。
三角の顔に大きな複眼の目玉をつけ、
鎌(かま)状の前肢(あし)をあげて威嚇するように睨(にら)みつける姿は、
小さいながらゾクッとするコワさがある康泰

これらは、たいていメスのカマキリ。(オスのカマキリは、非常に小さい)
メスは、妖しいフェロモンを放出し、オスをおびき寄せる。
オスは「だるまさんが転んだ」のように、メスに気づかれないように近づく。
ところが、知らぬフリしているだけ。
背後から交尾に臨むと、そのあと、このオスを食べてしまう。

喰い殺される運命にあることを感じつつ、
メスに近づくオスの心理はどんなものなのだろうと思うことがある。

オスカー・ワイルドの戯曲に『サロメ』というのがある。
これは、新約聖書に取材し、彼流のアレンジを施し、戯曲に仕上げたもの。
この戯曲を簡単に紹介するとnuskin 香港
「キリストがいたの頃の王は、ヘロデ王だった。
この王、自分の兄の妻の「ヘロデヤ」に横恋慕し、
ヘロデヤも、王妃となることをねらって、妖しいフェロモンを放出していた。
そのような王の結婚に、”洗礼ヨハネ”が真っ向から反対。
王は、すっかりヘロデヤに魅かれてしまっていて、
反対する洗礼ヨハネを捕まえ、牢獄に入れてしまう。
だが、彼を殺してしまうことはなかった香港如新集團
ヘロデヤは、それを不服としていた。
このヘロデヤには、妖しい魅力の若い『サロメ』と呼ばれる”連れ子”がいた。

このサロメは、あるとき、王の前で舞いを披露し、
王から「見事じゃ。褒美(ほうび)は何でも取らす。何がよい?」と言われて、
王妃が娘サロメに耳打ちをし、言った言葉が香港如新集團
「洗礼ヨハネの首」。
王は、狼狽したが、王の約束である以上、果たさないわけにはいかなくなり、
家来に命じ、ヨハネの首を持って来させる」という話。
『サロメ』の挿絵は、ビアズリーが描いていた。
  


Posted by Pir at 10:50Comments(0)

2014年07月24日

それもそのハズ

1990年代に『平成教育委員会』という人気のテレビ番組があった。
カテゴリーからいえば、教育をテーマにしたバラエティ番組。

そこで放送されたもので、とくに話題を呼んだのは、
「中学受験の算数」の問題王賜豪主席
難関中学の入試問題が、よく出題された。
小学生が解く問題だから、中学や高校の数学をもってすれば、
簡単に解けるだろうと舐(な)めてかなるとヒドイ目に遭う。

優秀な成績で高校を卒業し、「難関」と言われている大学に進学した人が、
これらの問題に自信満々で挑戦し王賜豪、見事に弾き飛ばされるなどの面白さもあり、
この番組の平均視聴率は16%ほどもあったという。

そんな中学受験の算数の問題として出題される難解な問題の一つに、
「ニュートン算」と呼ばれるものがある。
これは、増え続けるものと、それを処理するものとの関係性を
加減乗除だけで解く問題だが、
これを高校数学の方程式などを使って解こうとしても難しい。

それもそのハズ、「ニュートン算」の名の如く、
この算定法は、かのアイザック・ニュートンが作ったもの。
加減乗除だけを使うとは言え同珍王賜豪、かなりの思考力が要求される。

ニュートンは、この算定法が世に出ることに否定的だった。
自分の署名をすることも拒否をしたという。

中学受験で苦しむ小学生なら、ニュートンの言った通り、
世の中にこんなモノが出なかったら、中学受験は楽だっただろうに、
というところだろう同珍王賜豪

一般の人にとっては、こんなモノが世に出たから、
番組を見て「楽しませてもらいました」というところ。
  


Posted by Pir at 18:15Comments(0)同珍

2014年07月18日

ただでさえ

どもども…

免許の更新で免許センターに行って際、

何を考えていたのか、

ボブ・マーリーの『I Shot the Sheriff』(おまわりを撃った)の…

Tシャツを着て行ってしまったために王賜豪主席

かなり冷たくあしらわれたRyu the Rottenです。


人を見かけで判断しすぎだろ?

ただでさえ、スキンヘッドだから、損ばかりしてるのにさ。

以前、京都に行った時王賜豪

夕涼みがてら、清水寺を浴衣で散歩してたら…

東南アジア(タイだと思う)の団体客がいた。

彼らさ、僕の姿を見つけると、歓声を上げながら拝みはじめたの。

きっと敬虔な仏教徒だったんだろうね。

ただ拝まれるだけなら、そのまま通りすぎればよかったんだけど…

その拝み方の熱心さたるや、ハンパなくてさ…

とてもやり過ごせる雰囲気じゃなかったわけ。

思わず、僕も手を合わせて会釈しちゃったもん。

そしたら、また歓声同珍王賜豪

みんな喜んでくれたからよかったけどね。

これって…

ハゲハゲ詐欺になるかな?


てか…

「人を見かけで判断するな」と冒頭で書いたけど…

実は僕も、ある意味、その「毒」に蝕まれていたのかもしれない。

ある事実を知って驚愕したのだ。

それは、サザエさんの登場人物の学歴だ。

ざっと書いてみる。


サザエ→あわび女子学園

波平→京都大学

舟→日本女子大学

マスオ→早稲田大学商学部

ノリスケにいたっては、東京大学の法学部を卒業してる。

(大手出版社勤務だから、納得はできるけど)。

なんと全員が全員エリートなのだ。(サザエさんは不明)。


これだけじゃなく、サブキャラもゴージャスだ。


アナゴ君→京都大学。

三河屋のサブちゃんは…

一橋大学を卒業し、サントリーに就職し、最終的には三河屋に落ち着いている。


すごいよね?これって同珍王賜豪

サザエさんは庶民を代表するアニメだと思ってたけど…

エリート一家の物語だったわけだ。

そう思うと…

サザエさん一家の暗部も放送して欲しいよね。


『波平 インサイダー取引容疑で逮捕される』


『マスオの出世抗争』


『ノリスケ 作家への裏接待』

とかさ。

平日の深夜ならイケそうじゃん。

まぁ冗談はさておき…

長谷川町子さんはどんな思いでこの学歴設定にしたんだろう?

想像するに…

後先のこと考えずに、適当につけちゃったんだろうね。

きっと、草葉の陰で後悔してると思うな。  


Posted by Pir at 15:59Comments(0)nu skin 如新同珍

2014年07月16日

過ぎた時間と

 夜、小さな川にかかった暗い橋の上、空に向かって携帯をかざす青年がいてnu skin 如新、その先に淡く丸い月を見つけた。
 
「温度差」という言葉があるけれど、じぶんが当事者で熱くなっていた時には分からなかったことが、時が経って、そのときのじぶんと同じような人と対したとき、ストンと全てが腑に落ちることがあるnu skin 如新

 あの時、分からなかった言葉、理不尽に思えた態度、「なぜ?」と問いたくて問えなかった疑問がするりと解ける。ああ、そうだったんだと相手の立場を理解するnu skin 如新。その「解答」が本当に正しいものかどうかは分からない。でも、上手に納得することを心は要求する。
 
 過ぎた時間と、相手と同じところまで下がった温度のもたらす平穏は、ねじれのない日々を過ごしてきたことヘの褒美のようなものかもしれない。自己肯定nu skin 如新、自己肯定。いつの間にか欠けたり満ちたりしている。  


Posted by Pir at 15:29Comments(0)nu skin 如新

2014年07月09日

まだまだ

 物語を少しお休みして、 シリーズ物の雑文を掲載します。

 読んだり 書いたりしているうちに康泰導遊、 あれこれと思いついたことがありました。
 ちょこっとは 勉強もしました。
 そういうことを、 ここいらで まとめてみようかなと思ったわけです。
 題名は 「私の文章修業」です康泰旅行團

 まだまだ 修業中の身でもあり、
 「小説の書き方講座」 のような 大それたものにはならないと思いますが、
 小説なんか書かないよ という方にも康泰旅行團
 面白いと思っていただけるように書ければいいな と思っています。

 書き手が、 こんなことを考えているということをばらすのも、 一興かと思います。
 腰が引けた あいまいな書き方では 解り難いので、
 自作の反省と自戒を込めながらも康泰導遊
 思い切って、 大胆不敵に行ってみようと思います。
 異論・反論・ご教示など、 コメントを承ります。  


Posted by Pir at 17:21Comments(0)